関連記事
市販車加速力ランキング ワースト10


 車の最高速度。性能を測るための最も分かりやすい指標はそれだ。しかし、時代とともに車が進歩するにつれて、最高速度を計測するのは現実的な方法では無くなっていった。こんにちのスーパーカーが全開速度で走行できる場所など、ほんのわずかしか存在しない。

 最速の自動車として名高いブガッティ"Veyron"の場合、フォルクスワーゲンが所有する5マイル(8km)の直線トラックをぎりぎりまで使って、ようやく最高速度260mph(418km/h)に到達する。車が速くなればなるほど、それを正確に測るのはさらに難しくなってしまう。

 最高速度を測るよりもさらにいい方法は、車の加速性能を測ることかもしれない。指標に使われるのは、車が静止状態から60mph(97km/h)に到達するまでのタイムだ。テストはほんの数秒で終わるため、広大な直線トラックを必要としない。また、レースの世界では、最高速度よりも加速性能の方がより実践的で重要視されるものとなる。

 なお、アメリカでは0-60mph(97km/h)のタイムが使われるが、国際的には0-100km/hが一般的だ。このランキングでは両者を同等とし、どちらのタイムも採用している。厳密な比較ではなくなるが、ご容赦願いたい。また、市販車の条件を「生産台数が100台以上」「チューニングメーカーの改造車は除く」とした。そのため、ヘネシーの"Venom GT"やケーニッグゼグのスーパーカーなどは登場しない。

10. ダッジ Charger Hellcat


1

 退屈な通勤に飽きているなら、日々通る道路にいつも空いている直線コースがあるなら、この車を通勤のお供にしてはどうだろう。707馬力のV8エンジンを搭載し、0-60mph(97km/h)加速はほぼ3秒だ。さらにドラッグレース用のスリックタイヤを履けば、2.9秒にまでタイムは縮まる。

9. フェラーリ LaFerrari


2

 "LaFerrari"は、フェラーリ初の市販ハイブリッドスーパーカーだ。パワートレイン全体で950馬力を発生し、電気モーターの瞬発的なトルクが加速性能を大きく向上させる。0-100km/h加速は3秒を下回り、120mph(193km/h)に7秒足らずで達する。なお、フェラーリは小数点以下の正確なタイムは公表していない。

8. シボレー Corvette Z06


3

 シボレー"Corvette"は、値段に対する性能の高さで有名だ。Z06は650馬力、881Nmのトルクを持ちながらも8万ドル(約903万円)以下で購入できる。0-60mph(97km/h)加速は2.95秒だ。さらに、エンジンには気筒休止システムを搭載し、この種のスポーツカーとしては例外的な13km/Lの燃費を誇る。

7. ポルシェ 911 Turbo S


4

 "911 Turbo S"のウェブサイトにはただ一言「ザ・ベンチマーク」とだけ説明文が添えられている。これは決して誇張ではない。他のメーカーが大馬力のスポーツカーを開発する際には、911 Turbo Sを常に比較対象とし続けてきたからだ。0-60mph(97km/h)加速は2.9秒で、最高速度は316km/hだ。

6. 日産 GT-R Nismo


5

 "GT-R Nismo"はベースモデルGT-Rのチューニングカーで、馬力は545から600に、最高速度は315km/hに引き上げられている。0-60mph(97km/h)加速は2.9秒だ。Nismoは徹底的なレース仕様のチューニングが施され、15万ドル(約1694万円)の値段は性能を考えれば、破格の安さと言っていいだろう。サーキットのライバルである911 Turbo Sは、18万2000ドル(約2055万円)もするのだから。

5.ランボルギーニ Aventador SV


6

 このランキングに、ランボルギーニのスーパーカー"Aventador"の名前が無いのは不思議だろうか? なぜなら、その代わりに"Aventador SV"が登場するからだ。GT-R Nismoと同様、SVはベースモデルの高性能チューニングカーだ。740馬力の6.5リッターV12エンジンを搭載し、0-60mph(97km/h)に2.8秒で加速する。

4. テスラ Model S P90D


7

 もし大排気量エンジンのあげる唸り声に耳がうんざりしたら、この静かな電気自動車"Model S P90D"を選ぶのもいいだろう。二つの電気モーターが四輪を駆動し、「ルーディクラス(馬鹿げた)モード」では最大で762馬力を発生する。0-60mph(97km/h)加速は2.8秒。2451kgもある車重を考えれば驚異的な加速性能だ。値段は13万ドル(約1468万円)だが、このリストに出てくるスーパーカーの中ではまだ良心的な方だろう。

3. マクラーレン P1


8

 マクラーレン"P1"の値段は約115万ドル(約1億2988万円)だ。この時点でP1の運転席に座る資格を持つ者は限られるが、ハンドルを握ればその速さに驚愕するはずだ。7速デュアルクラッチトランスミッション、ツインターボV8エンジンを搭載し、電気モーターを合わせたパワートレイン全体で903馬力を発生。最高速度は355km/hに到達する。また、電気モーターのみで10km走行することも可能だ。このハイブリッドシステムは燃費改善に役立つだろう(この車に乗るドライバーは燃費など気にもしないだろうが)。

 正式な0-100km/h加速は2.8秒だが、理想的な走行状況であればさらにタイムは縮んだだろうとも言われている。

2. ブガッティ Veyron Super Sport


9

 最速の車が最高の加速性能を持つ、とはならなかったようだ。"Veyron Super Sport"の最高速度は431km/h、0-100km/h加速は2.5秒だ。8.0リッターW16クアッドターボエンジンを搭載し、1200馬力、1500Nmのトルクを発揮する。Top GearのTom Fordはこの車を「全てのスーパーカーを滅亡に追い込む存在」と評している。

 ブガッティは現在、Veyronの後継車"Chiron"を開発中だ。Chironが発売されれば、このランキングの順位も塗り替えられるかもしれない。

1. ポルシェ 918 Spyder


9a

 ポルシェファンにとっては嬉しい1位だろう。"918 Spyder"が世界一加速の速い市販車となった。この車はポルシェのエンジニアリングの結晶だ。84万5000ドル(約9543万円)という、性能に見合うだけの値段を払わなければならないが。

 7速デュアルクラッチトランスミッション、887馬力のハイブリッドパワートレインを搭載し、0-60mph(97km/h)加速は2.5秒、最高速度は340km/h。電気モーターのみで28km走行することもできる。この車の持つ強烈な運動性能は、ハイブリッドカーに対する意地悪な批判家に、冷や汗をかかせることができるだろう。


Source & All photos by
10 Production Cars That Hit 0-60 the Quickest