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市販車加速力ランキング トップ10


 スポーツカーに興味のない人間にとって、車の加速力は大して重要な要素ではない。ただ目的地へ移動するだけの日々の運転に、強力なパワーなど必要ないからだ。レースマニアはなによりも速い車を求めるが、一般のドライバーにとっては速さよりも、燃費の方がはるかに関心の高い事柄だ。

 だが、たとえ速い車に興味がなかったとしても、「遅い」車を買うなら注意が必要だ。車線合流、前方の車の追い越し、左折(注1)に苦労しているドライバーはいないだろうか? その原因は運転技術ではなく、車の方かもしれない。

 (注1:右側通行のアメリカでの話なので、日本では右折に相当)

 「Consumer Reports」誌は、現在アメリカで市販されている車の加速性能を試験し、最も加速の良い&悪い車を選出した。このランキングは、その悪い方に選ばれた10台のリストだ。

10. レクサス CT 200h Premium


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 レクサス"CT"は、Priusほど燃費が良いわけでも、人気があるわけでもない。この車が他の多くのハイブリッドカーより優れる点は、デザインの良さと室内空間の上質さだ。一方、ハイブリッドカーとしてはやや高価な部類に入るものの、性能は期待するべきではない。0-60mph(97km/h)加速は11.0秒だ。

9. フィアット 500 Pop


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 フィアットのコンパクトカー"500"は、込み入った市街地の道路を走らせるにはうってつけの小型車だ。値段は1万7000ドル(約190万円)と安価で燃費も良く、Popモデルはオシャレなシティカーとして人気が高い。だが、性能に目を向けるなら、500のAbarthモデルを買うべきだろう。500 Popの0-60mph(97km/h)加速は11.0秒だ。

8. ビュイック Encore Leather


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 ビュイック"Encore"は、サブコンパクトSUVの草分け的存在であり、その人気は今も健在だ。高い最低地上高による良好な視界、上質な車内の内装がこの車の魅力を高めている。搭載する小型エンジンの燃費は良好だが、加速性能は0-60mph(97km/h)加速11.0秒と、決して褒められるものではない。

7. スマート ForTwo Passion


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 停める隙間もないほど混雜する都会の駐車場に、スマートが出した答えが"ForTwo"だ。そして、まさにシティカーと呼ぶに相応しい小さな車体に、性能まで求めるのは酷だろう。2世代目(07年-14年)のモデルは特に犯罪的な遅さで、0-60mph(97km/h)加速は14.6秒。これは、2014年の市販車のうちワースト2位の記録だ。現行モデルでは11.2秒に縮まり、大幅な改善に成功したと言えなくもない。

6. トヨタ Prius C Two


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 Priusはハイブリッドカーの象徴的存在だ。信頼性の高さ、燃費の良さは他を寄せつけない。そして、トヨタは2012年により小さく安価な"Prius C"(アクア)を投入した。Priusよりも小柄になった車体だが、加速力は逆に落ちてしまい、0-60mph(97km/h)加速は11.3秒となった。加速するまでの待ち時間の間に、Prius Cでどれだけガソリン代が節約できたか計算するのもいいだろう。

5. Fiat 500 Sport


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 Sportと名乗ってはいるものの、実際はPopよりも遅い。Popの0-60mph(97km/h)加速11.0秒に対し、Sportはより高価なモデルであるにも関わらず、タイムは11.3秒と悪化している。本当にスポーツ性の高い500が欲しいなら、TurboかAbarthモデルを買うべきだ。

4. ホンダ Insight EX


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 Insightの生産は2014年に終了しているが、この不人気なホンダのハイブリッドカーは、販売代理店の店頭でまだ売れ残っている。まるでゾンビのような車だ。0-60mph(97km/h)加速も11.8秒と、ゾンビさながらの遅さだ。

3. 三菱 Mirage ES


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 アメリカでのMirageの評判は悪い。ぎこちない操縦性に貧弱なエンジン、安っぽい内装と良いところは見当たらないが、1万3000ドル(約145万円)以下となる値段の安さと、良好な燃費性能はこの車の救いだ。0-60mph(97km/h)加速は12.1秒。モデルチェンジした新型は今年後半に発売予定だが、現行モデルから持ち越しとなる1.2リッターエンジンに、性能向上は期待できそうもない。

2. シボレー Spark 1LT


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 安価で取り回しのいい小型車を探しているなら、シボレー"Spark 1LT"がその希望に叶うだろう。1万2000ドル(約134万円)の値段だけではなく、この車が持つ充実した機能とオプションにも、きっと満足するはずだ。ただし、搭載する84馬力のエンジンだけは例外である。0-60mph(97km/h)加速に12.8秒もかかる、とてつもないのろまさだ。

1. 三菱 i-MiEV SE


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 とにかく安価な電気自動車を買いたいなら、三菱"i-MiEV"が最高の候補だ。だが、「良い電気自動車」なら他を当たるべきだ。この車に乗るよりゴルフカートにドアでも付けたほうがマシだろう。66馬力のモーターは0-60mph(97km/h)加速14.8秒と、市販車の中では最も悪い。三菱はi-MiEVの在庫をまだ抱えているが、アメリカ市場では今年限りで販売中止の予定となっている。


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10 Cars With the Worst Acceleration in the U.S.