今年こそは頑張ろうと、年明けに何か目標を決める人は多い。「statisticbrain.com」によれば、新年の抱負として多いのは、1位:ダイエット、2位:整理整頓、3位:質素倹約、だそうだ。

 ジュネーブモーターショーでは、何億円もするようなスーパーカーが注目を集めたが、それは一般人とは関係のない世界の話だ。現代の大量生産技術は、優れた品質の車を、格段に安い値段で作ることを可能にした。

 アメリカにおける最低賃金・時給7.25ドル(約824円)で週40時間、1年働けば1万4500ドル(約164万円)になる。この予算でも買える新車は存在する。ただし、メーカーの希望小売価格には、車両輸送費などの諸経費が含まれていない場合もあり、注意が必要だ。

 今回は、新車価格が1万4500ドル以下となる、市場最安級の車を6台紹介したい。安価とはいえ、80年代後半にヒュンダイが売っていたような、ただ安いだけの粗悪品とは違うと、納得してもらえるはずだ。

シボレー ソニック


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 基本価格1万4345ドル(約163万円)の車にしては、ソニックの機能性は高い。エアコンなどの基本装備に加え、キーレスエントリー、オーディオ用音声入力端子(AUX)、ステアリングオーディオスイッチ、4G LTE モバイルホットスポット機能(利用には通信サービス「オンスター」の契約が必要)を搭載する。操縦性は良好だが、1500kgもある車重が災いし、加速は鈍い。

 シボレーは、既存車種への新機能追加に積極的であり、ソニックの装備も随時更新されていくだろう。

キア リオ


2

 安価な車と聞いて小型車を思い浮かべたなら、リオはまさにその想像通りの車だ。基本価格は1万4165ドル(約161万円)。6方向(前後、上下、角度)調整式の運転席、ステアリングオーディオスイッチ、衛星ラジオを搭載し、もちろんエアコンも装備する。他にもオプション装備はあるが、今回の予算内では諦めてほしい。

 内装の質感は車格以上だし、搭載する140馬力エンジンも0-60mph(97km/h)加速8.5秒と、悪くない数字だ。ただし、操縦性は悪い。

フォード フィエスタ


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 大手の自動車メーカーでも、楽しい小型車が作れるのではないか。フィエスタはそう思わせてくれる車だ。機敏な操縦性に、121馬力のエンジンを組み合わせ、軽快な乗り心地を実現している。上質な内装は、1万4090ドル(約160万円)の車とは思えないほどだ。搭載するタッチスクリーン式インフォテイメントシステムは音声操作機能を備え、ブラインドスポットモニターも標準装備する。

 予算外となってしまうが、高性能グレードの「フィエスタ ST」も魅力的な存在だ。

三菱 ミラージュ


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 ピクサーの映画に出てくるような可愛らしい小型車をお望みなら、ミラージュがお勧めだ。「プラズマパープル」のような個性的な色も選べる車だが、なによりも重要なのは1万3000ドル(約147万円)を切る価格だろう。この価格だけに、搭載する機能は限定的だし、エンジンも75馬力しかない。ただ目的地へ移動するだけの足と割り切るなら、それでも十分だ。画像の2017年モデルでは79馬力へと強化されるが、ベースグレード以外は値上がりとなる。

シボレー スパーク


5

 シティカー(超小型自動車)へのシボレーの答えがスパークだ。小さな車体は個性に溢れ、特に若年層を狙いとしている。「サルサ」「レモネード」「グレープアイス」といった変わった車体色も特徴だ。機能面では、モバイルWiFiホットスポット機能(要サービス契約)を装備。エアバッグの搭載数は10個に達し、道路安全保険協会(IIHS)の衝突安全性試験では、最高評価を獲得した。

 エンジンの馬力は、シボレーの「コルベット Z06」1気筒分(99馬力)にも満たないが、1万2660ドル(約144万円)の車に、パワーなど最初から期待すべきではない。

日産 ヴァーサ


6

 アメリカで最も安い車は日産「ヴァーサ」のセダンモデルだ。1万2000ドル(約136万円)を切る価格ながら、Bluetooth接続に対応し、パワーステアリングは車速感応式、エンジンは可変バルブ機構のDOHCだ。

 この価格帯の車はたいてい、イケア風の安っぽい内装をしているが、ヴァーサはそれほど悪くない。お世辞にも上等な材質ではないし、組み立てには接着剤を多用したと見て取れるが、全体的な評価としては、価格相応以上の車だ。

特別賞:スマート フォーツー ピュアクーペ


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 スマートの車はしばしば嘲りの的とされがちだ。だが、車体はわずか2560mmで、搭載する3気筒エンジンの排気量は1リッターにも満たない車を、真剣に論ずるのがそもそも間違いだろう。車内は驚くほど広々、操縦性も最高で、この車を運転すれば、市街地の窮屈な道路がまるで広大な田舎道のように感じるだろう。

 狭い部屋の中に車を停めなければならないような、特殊な生活環境なら、最良の選択はこの車だ。価格は1万4650ドル(約166万円)と予算を上回ってしまうが、一部の人間にとっては見るべきものもあるはずだ。


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6 New Cars a Minimum Wage Worker Can Afford