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 2010年7月、フォルクスワーゲンがドイツに所有するエーラ=レッシエンテストコースで、自動車の最高速ギネス記録が更新された。元F1ドライバーのピエール=アンリ・ラファネルは、ブガッティ・ヴェイロンスーパースポーツを駆り、431km/hの新世界記録を樹立している。そして、ブガッティのCEO、ウルフギャング・デュラハイマ-は、ヴェイロンの後継機・シロンでその記録をさらに塗り替えるつもりのようだ。

 デュラハイマ-はAutocarの取材に対し、具体的な数字は明かさなかったものの、シロンはヴェイロンスーパースポーツ以上の最高速度を発揮すると答えた。コンピューターのシミュレーションによって、ヴェイロンを超える結果を確認したとのことだ。ただし、「現実とシミュレーションには誤差が付き物」とも述べている。

 シロンの正式なカタログ最高速度は420km/hだ。これは「ヴェイロンスーパースポーツ・ワールドレコードエディション」から5km/hの増加にすぎない。ヴェイロンでは、タイヤを保護するためのリミッターによって最高速度が制限されていた。ギネス記録の431km/hは、そのリミッターを解除した上での、真の性能ということになる。シロンにも当然リミッターは搭載される。

 リミッターを解除したシロンの最高速度は、463km/hに達するのではないかという業界関係者の見方もあるが、これはブガッティが正式に認めたものではないため、注意が必要だ。とはいえ、もしこの噂が正しければ、ギネス記録更新は確実なものとなるだろう。ブガッティによるシロンの最高速トライアルは、2018年にも行われると予想される。世界最速の車が誕生するその日を、心待ちにしておこう。

 なお、6月18日に開催された「ル・マン24時間耐久レース」のパレードラップに登場したシロンは、380km/hの最高速度を計測している。これが現時点で確認できるシロンの最高速記録だ。


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Bugatti Chiron plans to break the world speed record