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 いかにもスポーツカー然とした見た目をしながら、その実、隣の車線を走るワゴン車に直線で置いていかれてしまう。市場には、そんな車が意外なほど存在する。我々AutoGuide.comは、「スポーティな見た目に、中身は平凡な車」を10台選出した。

10位 ポルシェ カイエン


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 標準モデルが搭載する3.6リッターV6エンジンは、最高出力300PS、最大トルク400Nmを発生する。300馬力と聞けば十分に思えるかもしれないが、重い車体が災いし、ポルシェという名前から連想されるほどの運動性能はない。0-60mph(97km/h)加速は7.3秒、最高速度は228km/hだ。ポルシェの名に相応しい速さを体感したいなら、上級グレードの「ターボ」「GTS」を選ぶべきだ。

9位 ヒュンダイ ヴェロスター


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 精悍な顔つきの見た目とは裏腹に、ヴェロスターの性能は平凡そのものだ。搭載する1.6リッターエンジンは、最高出力134PS、最大トルク163Nm程度の実力でしかない。上級グレードのターボモデルでは、それぞれ201PS、264Nmへと強化されるが、それでも、見た目に似合うだけのパワーを獲得したとは言えないだろう。

8位 マツダ マツダ6(アテンザ)


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 マツダの生みだしたデザイン言語「魂動」は、魅力的かつ力強さに溢れる、優れたデザインだ。その意匠を採用するマツダ6にも、力強い走りを望んでしまうのは無理からぬことだ。だが、搭載する2.5リッターエンジンは最高出力187PS、最大トルク251Nmと、いたって控えめである。家族が4人も乗れば、動力不足を否が応でも感じてしまうだろう。

 なお、噂によれば、CX-9に搭載された2.5リッターターボエンジンが、マツダ6にも採用されるという話がある。単なる噂ではなく、現実のものになると願いたい。

7位 トヨタ セリカ


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 トヨタ往年のスポーツクーペ・セリカは、悪く言えば本当に「見かけ倒し」な車だ。スポーツカーらしい流麗な外観だが、エンジン出力は最大で142PS、170Nmの性能でしかない。上級グレードの「GT-S」でも、馬力が183PS、トルクが180Nmに強化されるだけだ。セリカの後継車であるサイオン・TCもまた、退屈な乗り味の車であった。

6位 ダッジ ダート


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 「突進」を意味する車名に、スポーティな見た目を持つダートだが、ダッジはこの車を「低燃費な小型車」として販売している。エンジンは、2.0リッターエンジン(最高出力162PS、最大トルク201Nm)、1.4リッターターボエンジン(最高出力162PS、最大トルク250Nm)、2.4リッターエンジン(最高出力187PS、最大トルク236Nm)を用意する。

 ダッジは2.4リッターエンジンを「発電所のようなパワー」と呼称するが、発電機の間違いではないだろうか。

5位 三菱 ランサーGT


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 この車の不幸は、三菱を象徴するラリーカー・ランサーエボリューションと外観が酷似していることだ。エボリューションのベースモデルであるため、当然ではあるが。エンジン出力は標準仕様で最大150馬力、「スポーツ」グレードでも170馬力に過ぎない。エボリューションXの295馬力には遠く及ばない数字だ。

4位 マツダ MX-5・ミアータ(ロードスター)


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 この車をランキングに入れるのは無粋だろうか。MX-5が搭載するのは、最高出力157PS、最大トルク200Nmを発生する2.0リッターエンジンだ。直線スピードという点では見劣りするが、コーナーを自由自在に曲がる操舵性に、軽快な乗り味こそがこの車の真髄である。しかし、単純なエンジンパワーでは決して優れたものではないことも、頭に入れておいてほしい。

3位 デロリアン DMC-12


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 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したことで、一躍世界中にその名を知らしめたDMC-12だが、性能については発売当時から批判があった。搭載する2.8リッターエンジンが出力するのは、たったの132馬力である。価格はスーパーカーの領域にも関わらずだ。

 デロリアン社はその後、資金繰りが悪化し倒産へと至ったが、後継である「デロリアン・モーター・カンパニー」は、DMC-12の外観をそのままに、中身を大幅に入れ替えた新型を発売する計画を掲げている。詳細ははっきりとしないが、最大400馬力以上を発生する高性能エンジンの採用も検討しているという。未来的で優雅なデザインに相応しい性能を手にした、真のスーパーカーへ生まれ変わるのか、注目したい。

2位 ホンダ CR-Z


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 ホンダが、かつて販売していた小型軽量スポーツカーの名車・CR-Xの後継機を開発中だと報じられたとき、アメリカのホンダファンは狂喜したものだ。だが、CR-Zはその期待を大きく裏切ってしまった。

「ハイブリッドシステムを搭載した環境に優しいスポーツカー」という触れ込みだが、実燃費は35mpg(約14.9km/L)程度で、馬力は132PSしかない。褒められるのはスポーティな見た目だけだ。今年限りで製造を中止するのは賢明な判断だろう。

1位 スバル BRZ/トヨタ 86


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 この車のデザイン性と、軽快かつ爽快な乗り心地は高く評価される。あと必要なのはエンジンパワーだけだ。搭載するのはスバル製2.0リッター水平対向エンジンで、BRZは最高出力203PS、最大トルク205Nmを発生する。86はそれぞれ208PS、212Nmだ。スバルとトヨタ両社にはぜひ、性能を強化した上位グレードの発売を希望したい。


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Top 10 Cars That Look Fast But Aren’t ≫ AutoGuide.com News


86BRZ入ってるとは思ってたけどさ……1位かよ。

「小型軽量・自然吸気ならではの良さ」って概念は、アメリカ人兄貴の好みじゃないのかも。でもロードスターは向こうでも絶賛なわけで。これもうわかんねえな。

日産のフェアレディZは安くて馬力があって、アメリカでも人気だそうです。