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 マツダ「CX-9」は、大型SUVとしては珍しい4気筒エンジンを採用している。市場の主な競合相手であるトヨタ「ハイランダー」、日産「パスファインダー」、ホンダ「パイロット」は全て6気筒エンジン搭載車だ。ハイランダーにはハイブリッド仕様も用意される。

 CX-9には、エンジンのダウンサイジングに伴う動力不足を補うために、ターボが装備された。4気筒ターボエンジンは、自然吸気6気筒に匹敵するだけのパワーを備えるのか。燃費性能では優位があるのか。前述の競合3車種と比較してみたい。

 なお、CX-9の最高出力は、レギュラーガソリン使用時に230PS、ハイオクガソリン使用時に254PSとなるが、米国環境保護庁(EPA)が行う燃費測定試験ではCX-9をレギュラーガソリンで計測している。今回は燃費を元にした燃料費の比較も行うため、最高出力は230PSとする。

 まず、パワーという点では、残念ながら競合3車に後れをとっている。ハイランダーは274PS(ハイブリッド仕様は284PS)、パイロットは284PS、パスファインダーは264PSだ。

 馬力では劣る一方、ターボエンジンには低回転域でのトルクに優れるという特徴がある。日常的な速度範囲であれば、むしろCX-9が最も力強いと感じるかもしれない。さらに、燃費性能ではダウンサイジングターボの恩恵が如実に現れている。

「FuelEconomy.org」では、EPAの燃費データを元に、1年間の走行距離を1万5000マイル(2万4135km)、市街地走行を45%、高速道路走行を55%と仮定した、市販車の試算年間燃料費を公表している。同サイトによれば、CX-9の年間燃料費は1450ドル(約15万4000円)だ。ハイランダーは1700ドル(約18万円)で、ハイブリッド仕様車は1200ドル(約12万7000円)。パスファインダーとパイロットは1550ドル(約16万5000円)となった。

 ハイブリッド車には及ばないものの、ガソリン車としては最も低燃費であるという結果だ。CX-9とハイランダー・ハイブリッドの価格差は5000ドル(約53万1000円)であり、この差をハイランダーが燃費で埋め合わせるためには20年の歳月が必要である。ガソリン価格が将来的に高騰すれば分からないが、現在の価格水準ではまず達成不可能だろう。

 ターボならではの豊かなトルクに、優れた燃費性能による経済性を獲得した新型CX-9。大型SUV市場に新たな魅力的選択肢が加わった。


Source & All photos by
2016 Mazda CX-9 Fuel Costs - How Does it Compare to Pilot and Highlander - Torque News


アメリカでは、CX-9は中型SUVに分類されることもあるそうです。あのでかさで中型SUVってどういうことなんだよ、ちゃんと説明してくれよ。

燃費はレギュラー・ハイオクどちらでも変わらないので、ハイオクを選べば低燃費で馬力のあるうま味CX-9になります。燃料費の利点は消えますが。

CX-9と競合車の燃費詳細は、以前書いた↓の記事をご覧ください(宣伝)
マツダ・新型CX-9は燃費を31%改善